注文住宅で網戸がついてない?オプションになる場合もある
注文住宅では、網戸がついていないことがあると見聞きしたことはないでしょうか。中には住宅が完成する直前に、網戸がついていないことが発覚するケースもあるようです。網戸は標準装備だと考えている人もいるでしょう。なぜ網戸が標準仕様ではないのでしょうか。この記事では、網戸がついていない理由などを紹介するので、参考にしてください。
基本的に網戸は標準仕様
注文住宅を建築しているとき、建築完了間際になって問い合わせが増えることのひとつに、網戸はついているのかどうかというものがあります。というのも、網戸を設置するタイミングは家づくりの最後であり、建築が終わって一度中の掃除をした後となっているためです。なかなか取り付けられないと不安になってしまうものですが、注文住宅では網戸は基本的には標準仕様なので安心してください。
まれに標準仕様ではなくオプションとして扱う会社もありますが、オプションであれば事前に説明があるはずです。また、万が一購入後に網戸がついていないと判明しても、自分であとから取り付けることも、業者に依頼することもできるので安心してください。ただし、自分で取り付けるのは相応の時間や手間がかかるので、予算に余裕があれば業者に依頼してしまいましょう。
ちなみに注文住宅では網戸は標準仕様が多くなりますが、建売住宅ではオプションというところは珍しくありません。建売住宅は販売しやすさを重要視しているので、主にコストダウンのためオプション扱いになっているようです。しかし、注文住宅でも必ず標準仕様というわけではないので、建築会社との打合せ時にはあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
網戸がついていない理由
それでは網戸が標準仕様ではないのはなぜでしょうか。それぞれ解説していきましょう。
コストダウンのため
まず一番多い理由として挙げられるのが、コストダウンのためです。1戸建ての窓の数はおおよそ15~30枚程度で、大きさや性能にもよるので一概にはいえませんが、仮に網戸1枚4,000円だとすると網戸だけで、最低60,000円必要ということになります。バリアフリーに配慮した網戸では、1万円を超えることさえあるのです。住宅を販売するときにより低い価格で見積もりを出すために、網戸をオプション扱いにすることがあります。
デザイン的観点から
建売住宅を販売している会社や、注文住宅を購入する人の中には、網戸が不格好だからあえてつけていないということがあります。外観も住宅の売れ行きに関わってくるので、このような考え方にも対応するために標準仕様ではなくオプションにしているわけですね。
効率性のため
一戸建ての窓の数はおよそ15~30枚程度です。しかし、これらすべての窓を開閉することはほとんどありませんよね。なかにはごくまれにしか利用しない窓もあるでしょう。逆によく利用していても、縁側などの出入り口として利用するために、網戸が必要ないというパターンもあるかもしれません。このようなパターンに対応するために、網戸をオプションにして、必要な箇所にだけ取り付けることもあるようです。
高断熱材仕様のため
窓ガラスそのものがZEHやHEAT20などの高断熱材仕様で、換気は24時間換気システムがあるので、窓を開ける必要も網戸の設置も必要ないと想定しているパターンです。ただし高断熱材といいつつ、建材の実験データなど客観的な指標を出さずに、高断熱材だとだけ謳っている会社には注意しましょう。
契約前に確認しよう
当たり前ではありますが、網戸について後から不安になったり後悔したりしてしまわないために、契約前に確認するようにしましょう。網戸は日常生活に必ず必要なものではありません。なくても生活に困ることはないでしょう。しかし、いざ使いたいと思ったときに網戸がないと、不便に感じるのも事実です。
たとえば、部屋の中でにおいの強い料理をした後に空気を入れ替えたいと思っても、網戸がなければ虫が入ってきてしまうため窓を開けて換気できません。また夏場など帰ってきたときの暖かい空気を入れ替えたくても、網戸がなければ窓を開けて風を入れられないでしょう。エアコンなどを用いて調整しても構いませんが、頼りっぱなしでは電気代がかさんでしまいますよね。
このように、ないと生活ができないほどではないが、あったほうが何かと便利なのが網戸なのです。あとから取り付けることも可能ですが、できれば新築の時にまとめて取り付けてしまいましょう。そのために、契約前にどこにどのような網戸を設置するのか、きちんと確認してくださいね。
注文住宅では網戸が標準仕様のところがほとんどですが、中にはさまざまな理由からオプションとして扱っている会社もあります。網戸に関する考え方は会社によって異なる部分なので、契約前にきちんと確認しておくことが重要です。網戸の大きさや性能などにより価格も変わってくるので、予算と相談しながら選ぶように注意してください。