せっかく建てる注文住宅は理想の外観にしたい!外観の決め方
新居を購入したならば間取りや内装に加えて外観もおしゃれにしたいですよね。しかし注文住宅であれば自分でいろいろ選べてしまい何がよいのかわからないという方もいると思います。そこでこの記事では家の外観を決める要素や外壁に使われる主な素材、窓の種類などを細かく紹介していきます。新居の外観に悩みのある方は参考にしてみてください。
家の外観を決める要素
家の外観を決める要素は大きく分けてデザイン・窓・外壁の3つあります。同じような構造の家でも色使いや外壁の色によって雰囲気が変わるのは、なんとなくイメージが付くでしょう。第一印象を決めるのが外壁なのでよく検討して選びたいものです。
外壁には多くの種類がありますが、すべてが思いどおりには行きません。たとえば窓の配置にはいくつかの取り決めがありますし、外壁の素材もコスト的な面で厳しいことがあります。家の外観を決めるのはそういった要素をすべて組み合わせ、総合的に納得のいくものを作り上げるのが重要です。
窓の配置と種類
縦滑り出し窓
縦滑り出し窓とは、縦方向に回転軸を持ち、外側に滑りだしながら開く窓のことをいいます。開き方のイメージは押すドアのような形になりますね。メリットは窓が垂直まで開くため風が窓にあたり風を部屋に取り込みやすいことや、室内からでも窓の外側を拭けることが上げられます。そしてサイズの種類が豊富なことと、一枚の窓で完結するため少ないスペースでも設置できます。一方、デメリットとしては、大きく窓が空いてしまうため子どもがいる場合は乗り出してしまう危険があることです。子どもの身長では届かない所や、ロック機能を上手く使い対策をしたほうがよいでしょう。
横滑り出し窓
横滑り出し窓とは、窓枠の上部を軸として窓の下部が外側に開く窓のことをいいます。ガラスが開口部を塞ぐような形になるため雨が入りにくいという利点があります。また窓を薄くすれば人が入れない大きさになるのでお風呂場などに設置しても安心です。反対に横滑り出し窓は風があまり入ってきません。今の時代は換気が大事なのでこれはデメリットになるでしょう。加えて窓が外側に開いてしまうため外側のお手入れは厳しくなります。
引き違い窓
この窓は日本の住宅に最も取り入れられている窓で、2枚式の横にスライドする窓のことです。引き違い窓のメリットは多く作られていることから「安価でバリエーションが豊富」な点です。大きく開放的な窓を作るのであれば外せないでしょう。一方この窓のデメリットは気密性に欠けることです。気密性が低いと冷暖房の熱が逃げてしまいとくに冬は寒く感じます。また防犯上もっとも狙われているのも引き違い窓であるため防犯性能的にも若干の不安が残ります。
外壁の色と素材
窯業系サイディング
窯業系(ようぎょう)サイディングとはセメントと繊維質を板状に加工した外壁材のことで、現在の住宅の7.8割を占めています。コスト・耐久性・機能性・デザイン性のさまざまな面からみても大きな欠点のない素材となっています。
ガリバリウム鋼板
金属系サイディングというのは金属板を断熱材とともに加工した外壁材のことです。外壁材としては軽量で、雨・冷風などの影響に強いため寒い地域でよく利用されます。耐久性にも優れているため、メンテナンスの費用もかからずコストパフォーマンスもよいといえるでしょう。
モルタル
モルタルとはセメント・砂・水を混ぜたものをいい、防火性に優れています。壁に塗る材料のため自由度が高くどんな壁面にも使うことが可能です。しかし職人の手作業で作られるため外壁の質がその職人の腕に左右される面もあります。
外観を決める際に気を付けること
メンテナンスにかかる費用も視野に入れておく
注文住宅で一戸建てを購入した場合は、定期的なメンテナンスが不可欠。外壁は常に雨や風、紫外線などに晒されているためひび割れやチョーキングなど徐々に脆くなっていきます。外壁の種類によってメンテナンス周期が異なるので、施工会社の方に確認しておくと安心です。
窓の位置を考える
窓の配置は外観を決める大事な要素になるため、大きな窓や多くの窓を設置したいと考えるかもしれません。しかし空き巣や覗きなどの犯罪は大半が窓を通して行われるため防犯面も考慮した上で窓の構成を練ることが大切です。覗きの対策には曇りガラスや横滑り出し窓を使ったり、高い位置で空き巣の心配がない場所には大きな窓を付けたりするなどの工夫が必要になってきます。
周囲の家との兼ね合いに気を付けて
外壁を自分好みにカスタマイズするのはよいのですが、周囲の家との兼ね合いも大切になります。ある地域などは景観条例などで制限がかけられている場合もあります。周囲の家と外壁の色を寄せても、窓の取り入れ方や素材の違いで自分らしさを表現することはできます。よく検討して外壁をおしゃれにしてみてください。
今回は注文住宅の外観について、窓の種類や外観を決める要素などを紹介しました。注文住宅では自由度が高いため、その場で選ぶとなると大変です。自分のイメージを具体的に固めておき、そこから専門家の方に話を聞くのがよいでしょう。おしゃれにすることだけでなく、防犯面やコスト面、メンテナンスなどもあわせて検討してみてくださいね。