まさかの予算オーバー!注文住宅の建設コストを抑える方法は?
注文住宅を建てる際に気をつけることの1つが、予算オーバーです。建売住宅と違って自由がききやすいことから、つい「あれも、これも……」と手を伸ばしてしまったり、デザインに凝り過ぎてしまったりすることで、最初に想定していた予算を大幅に超えてしまうことがあります。この記事では予算オーバーの原因と、それを防ぐ対処法を紹介します。
予算オーバーの原因は資金計画
注文住宅での予算オーバーは、なぜ起きてしまうのでしょうか?その原因は、主に資金計画の甘さだといわれています。ここでは資金計画が甘くなってしまう理由を、まとめています。
■ 要望を詰め込み過ぎてしまう
たとえば、予算が1億円あったとしましょう。しかし要望を詰め込み過ぎてしまうことで、いざ契約する段になったら1億2,000万円もの費用を請求されてしまうケースがあります。そして、同様の事例が発生してしまうことは、決して少なくありません。
■ 予算が「何となく」しかわからない
要望を詰め込み過ぎてしまう背景として、予算が「何となく」しかわからないといった施主側の問題点が挙げられます。ハウスメーカーなどのパンフレットを見ても合計金額がピンとこないまま、何となくよいと思ったものでプランを決めてしまう方が多いのです。その結果、「こんなに高いと思わなかった」「その金額では払えない!」という話になってしまいます。
■ 担当者もあやふやなまま進めてしまいがち
予算オーバーをしてしまうもう1つの原因に、担当者も「施主がいくら出せるのか」という点をあやふやにしたまま、話を進めてしまう点があります。なぜならお金の話は非常にデリケートなため、どうしても面と向かって「予算はいくらまでご準備されていますか?」とは質問しにくいからです。その結果、きちんとヒアリングしないまま話を進め、予算オーバーしてしまう現象が起きてします。
予算オーバーしないためには?
ここでは注文住宅を建てる際、予算オーバーしないための方法についてまとめています。ざっと3つほど挙げたので、順番に見ていきましょう。
■ まずはしっかり担当者と相談を!
こういう家を建てたいといった要望を伝えることも大事ですが、まずは自分の出せる予算の限界を見極めることが必須です。たとえば、スーパーや薬局に行く際も、多くの人は「今月の予算はいくらまで」と計画を立てて買い出しをするでしょう。注文住宅もそれと同じで、予算を決めたうえでまずはしっかり担当者と相談することが重要です。
■ 要望と予算に乖離のある人が多い
「家は一生に一度の買い物」という言葉もあるように、多くの人は家づくりに慣れていません。そのため、こんな家を建てたいというイメージはあっても、具体的にいくら必要なのか予想を立てられないケースが多いのです。その結果、要望と予算に乖離が発生してしまう現象が発生します。
■ 親身な会社と、担当者を選ぼう!
「いくらまででお願いしたいのだけど」と言うと、場合によっては態度の変わる会社や担当者もいるかもしれません。しかし、親身に対応してくれる相手なら「その予算ならここまでのことができます」と、可能な範囲で提案をしてくれるはずです。後から予算を削るより、先に予算の話をしておいたほうが、楽しい家づくりができるでしょう。
本当に必要な設備を吟味しよう
家を建てる際に「どうしても予算オーバーしてしまう」と感じたら、本当に必要な設備を吟味しましょう。そのためには何を残し、何を削ればよいでしょうか?
■ 優先順位の高いものだけで整えよう
マイホームは優先順位の高いものだけで整えたほうが、すっきりして満足感のある仕上がりになります。ついつい、あれもこれも……と手を伸ばしてしまいがちですが、優先順位の高いものと低いものが混在した家だと、ごちゃごちゃして統一感がなくなってしまうでしょう。
後から「これは要らなかったかな?」と後悔するより、家を建ててよかったという満足感を得るためにもしっかり取捨選択することが大事です。
■ 仕様のグレードはなるべく保とう!
仕様のグレードは、なるべく理想の形を保つことをオススメします。なぜなら目に付く部分も多いため、視界に入る度に止むを得ずグレードを下げたときの記憶が蘇ってしまいがちです。それではずっとモヤモヤした気持ちが残ってしまううえ、理想の夢を叶えるために建てたはずのマイホームが逆にストレスになってしまう場合もあるでしょう。
■ 家具も妥協せずに揃えたほうがよい
もちろん、安い家具でもステキな空間を演出することはできます。しかし、上手く配置するにはセンスが必要となるうえ、色や素材、形などを妥協してしまうと「本当はあのテーブルと椅子がよかったのに」など家具を使うたびに不満が出てくる可能性があります。
その結果、お金が準備できたときに買い替えていたら、余計な出費になってしまうようです。最初から理想の家具を揃えておいたほうが、遥かに安上がりだといえるでしょう。
文住宅で予算オーバーが起きてしまう原因や、建設コストを抑える方法について紹介してきました。「一生に一度の買い物」ということでつい気合が入りがちですが、家の構想を立てた後に予算を削るのはストレスになってしまいます。それよりも優先順位をつけ、担当者としっかり相談し合うことで、納得のできる家づくりができるようにしましょう。