注文住宅でよくあるトラブル。トラブルを起こさないための対策を知っておこう
「家が完成したけど思っていたのと違う!」「工事中に近隣の方とトラブルになってしまって住みにくい」など注文住宅には何かとトラブルがつきもの。トラブルにならないためにも対策。対処法を知っておくことが大切です。そんな訳で今回は注文住宅で起こるトラブルとその対処法について紹介していきます。
家づくりでよくあるトラブル
この見出しでは注文住宅でのトラブルについて起こりやすい例を4つほど紹介します。対策や対処法は後の見出しで紹介するので、あわせて参照ください。
外壁や内装がイメージと違う
しっかりと打ち合わせをして相互の同意を得てから工事を始めたはずなのに「完成してみたら全然イメージと違った。」「間取りはこういった要望をしたのに違うことになっている」など注文住宅での仕上がりとイメージとの誤差問題は少なくありません。本来設計や素材の変更は打ち合わせがないとできないことなのですが、現場の人が勝手に変更してしまうケースもあるようです。また依頼者と施工会社との「いった・いってない」トラブルも注文住宅のトラブルの代表格といえるでしょう。
引き渡しが遅れる
工事を始める着工から、家が完成するまでの期間を「工期」といいます。注文住宅の一般的な工期は半年から1年といわれています。しかし予期しない災害が発生したり、天候の乱れが続いたりすることで工期が遅れてしまうことも。よくあるトラブルには地方の天災により資材の調達が遅れることや、台風などで工事が進まないことなどが挙げられます。
近隣住民とのトラブル
工事期間中は大型トラックが往復したり、建築の金属音や作業音が響いたりとその地域の住民には迷惑がかかります。騒音に耐え切れず文句をいってくる方とトラブルになることもあるようです。
お金のトラブル
注文住宅を購入する際のお金に関するトラブルも非常に多い印象です。よくあるトラブルとして「追加工事の費用」があります。施工会社に追加工事の提案をされ、よく内容を確認しないまま工事が進んでしまうといったもの。悪徳業者は追加工事と申請せずに施工を行うなんてパターンもあったりします。ほかにも安く済ませたいがために値引き交渉を行ったがふたを開けてみれば、目に見えない壁に中や床の材料を削られ質の悪い家ができ上がるなんてこともあるようです。
トラブルが起きないための対策
ここまでトラブルの例をいくつか見て頂きました。ここからはそんなトラブルが起きないようにする対策について紹介します。
建てたい家のイメージをよく確認しておく
注文住宅では希望が溢れてしまい予算オーバーすることが多くなります。そんな時は予算の中で譲れないポイントと妥協できるポイントの2つを明確に分けて置くことが重要です。引っ越しの費用や新規に購入する家電など充分予算を計算したうえで家族そろって検討することが必要になるでしょう。
注文住宅やローンに関する知識を身に着けておく
何もわからずにすべて施工会社にお願いしてしまっては、より高い塗料を進められたり、高度がゆえに高額な見積もりを建てられてしまったりと余分な費用が増えてしまうかもしれません。このようなことがないようにある程度の建築工法や塗料の種類、間取りの組み方などの知識を身に着けておくことが重要です。多少話がわかればより理想の住宅を作ることができますし、施工会社ともプランを煮詰めていくことができるでしょう。
追加工事は見積もりを取ってから
追加工事で金銭トラブルにならないようにするには、よく見積書を確認することが不可欠です。「この料金は何にかかるものなのか」「もう少し安くならないのか」など疑問に思うことはすべて担当者の方に聞いておきましょう。よくわからないからといって蔑ろにしてしまわないよう注意が必要です。
トラブルが起きてしまった時の対処法
トラブルがないよう注意を払っていても、予期しないトラブルが起こることもあります。そんな時はどうしたらよいのでしょうか?
第三者検査機関・専門家へ
トラブルが起こってしまった時はまず相談窓口に話を持ち掛けるのがよいでしょう。トラブルの種類にもいろいろありますのでまずは地域の窓口や国民生活センターなどを利用するがおすすめです。またトラブルで法が絡んでくる場合は身近にいる弁護士や法に詳しい知人に頼るのもよい方法になります。
身近な人に相談するのも吉
相談窓口以外にも、「身近な人に話を聞いてもらう」ことも大切です。トラブルが解決するわけではありませんが、知人の紹介で専門家の方と話ができたりアドバイスをもらえたりするかもしれません。もしそういったことがなくても話を聞いてもらえるだけでスッキリするのでストレスを溜めないよう上手く対応することが解決への近道かもしれませんね。
今回は注文住宅で起こりうるトラブルについて対策・対処法をお伝えしました。ここで紹介したもの以外にも注文住宅のトラブルはたくさんあります。少しでも注文住宅に関する知識を身に着け、住宅に関心を持つことがトラブル回避にとって大切になってくるでしょう。